育毛剤のサクセスに配合されているt-フラバノンの効果についてですが、t-フラバノンはもともとは西洋オトギリソウのエキスの中にはアスチルビンという物質があり、このアスチルビンに毛母細胞の増殖促進作用を持っていることがわかったので、アスチルビンを手がかりにして、トランス－3,4’－ジメチル－3－ヒドロキシフラバノン（t-フラバノン）という育毛有効成分を探し出した経緯があります。

ｔ-フラバノンのおもな効果ですが、毛球部に直接作用するため毛母細胞の増殖をうながし、髪の毛を太く長く育て、抜けにくいコシのある髪の毛に育て、薄毛や抜け毛の予防に役に立ちます。t-フラバノンの作用のメカニズムに関してですが、男性の薄毛（AGA）が進行してしまっている状態では、毛乳頭細胞内ではTGF-βという名前のたんぱく質が生成されており、このTGF-βは毛母細胞に作用してしまうと、毛母細胞の分裂が抑制されてしまい、髪の毛を成長を妨げてしまうのですが、その結果としてヘアサイクルの成長期が短くなり、退行期や休止期に追い込まれてしまい、抜け毛の本数が増えて髪の毛は短くなったり細くなってしまうのです。t-フラバノンはTGF-βの活性化を抑制する効果があるので、ヘアサイクルが退行期や休止期に追い込まれてしまうことを抑えて、成長期を維持できるように働くことがわかってきたのです。近年ではAGAの治療をしていく上で育毛効果を過剰にうたった育毛剤やAGA治療法が出回っており、患者自身も膨大なお金をかけて無謀な治療をしているケースが見受けられることから、日本皮膚科学会が科学的根拠をもって推進している男性型脱毛症診療ガイドラインというものを作成し、AGAの治療方法を決定する上での目安に用いるものです。

男性型脱毛症診療ガイドラインでは、評価がA、B、C1、C2、Dの5段階にわかれており、治療をしていく上で強くすすめることのできる治療法方はA判定で、すすめられない治療法方はD判定という見方をするのですが、どうしても個人差があるので一概にA判定が絶対によいとは言い切れませんが、A判定の治療法としてはミノキシジル外用とフィナステリド内服の2種類だけで、ミノキシジル外用とは頭皮に直接塗るタイプの治療薬で、フィナステリド内服はプロペシアなどの飲む薬になっていますが、この2つに関しては深刻な副作用はとくに起こってはいないのですが、フィナステリド内服に関しては臨床試験で3パーセントちかく生殖器に副作用が起きているという報告が出ています。Bレベルの治療法ですが、自毛植毛がB判定となっており、国内の治療実績のある景観豊富な医師によって施術することが推奨されていますが、自毛植毛とは自分の後頭部の毛髪を直接移植するという治療方法であり、自分の毛を使用するので人工毛と違って拒絶反応などはなく即効性もあるのが特徴で、一度移植が成功すれが毎日のケアや薬の内服、定期的な通院などをする必要がないのでそのあとのケアも楽になります。C1レベルの治療法は、塩化カルプロニウム外用、t-フラバノン外用、アデノシン外用、サイトプリン・ペンタデカン外用、ケトコナゾール外用らがC1判定となっており、これらはサクセスにも使用されているように市販の育毛剤や育毛シャンプーに入っている成分のことで、AレベルやBレベルからは劣るという判定にはなっていますが、比較的安い値段で誰でも治療をすることが出来る上に、深刻な副作用などはほとんど心配がないのが利点ということになりますので、市販の育毛剤や育毛シャンプーを選ぶ際には、サクセスのようにきちんとした根拠に基づいて作られている製品を選ぶようにしましょう。