「ビワ葉エキス」の効果について

柑気楼に配合されている成分「ビワ葉エキス」の効果について

柑橘系の育毛剤の中でも古い歴史のある柑気楼には、メイン成分の青蜜柑エキスやゆずエキスなどの柑橘エキスの他に、ドクダミエキスやビワ葉エキスなどの漢方植物エキス、保湿力を高めるためのヒアルロン酸やコラーゲンなどの成分が豊富に含まれています。この柑気楼にも含まれているビワ葉エキスの効果はどのようなものなのでしょうか。

ビワという植物は名前を聞いたことがある人がほとんどで、なかにはオレンジ色の果肉を好んで食べているという人も多いでしょう。ビワ葉エキスとは、ビワの葉から抽出されたエキスのことを指し、ビワの葉ははるか昔から薬草としても使われ、日本では江戸時代にはビワの葉を乾かしたものを主な薬として煎じた薬を琵琶葉湯として、暑気払いなどに利用さていたと言われています。現在でもビワ茶として効能を期待して飲料として利用されることも多く、意外にも多くの人が生活の中に取り入れているともいえます。ビワの葉エキスの効能としては、胃のもたれ、口内炎や歯痛や歯茎の腫れ、咳止め、肩こりや腰痛の緩和、火傷や虫刺され、擦り傷、あせもや湿疹などの皮膚疾患、美肌効果、水虫、ガンの抑制、育毛など様々な効果があげられます。このエキスでこんにゃくを煮て、そのこんにゃくを用いて温湿布を行うことで痛みが緩和されたり、薄めてうがい薬として使用したり、胃もたれに対しては少量を少しずつゆっくりと飲んだり、痛みのある箇所へは少量を直接すりこむなど、飲んだり塗ったりと万能な使い方をすることができ、飲む場合には3から4倍に薄めて飲用することが定められています。ビワ葉エキスは育毛剤の成分としても注目を集め、人間の細胞の成長に関係する成長因子に働きかけるという効果があり、成長因子の中にはタンパク質の一種でもあるFGFという物質が存在します。FGFには複数の種類があり、FGF-7は髪の毛の成長を促す作用を持ち、ビワの葉エキスにはこのFGF-7の生成を補助する働きがあります。成長因子にはFGF-5というものもあり、この物質は反対に髪の毛の成長を阻害するものとなっています。ビワの葉エキスはFGF-5に対しては抑制的に働くため、髪の毛の成長を助ける働きをします。そしてビワの葉にはアミグダリンという成分を含みますが、これはビタミン17と呼ばれるものでもあり、抗ガン作用があることでも知られ、海外ではガンの治療に使われることも多くあります。アミグダリンは鎮痛作用もあるため、ガンの痛みを抑えることも可能となっています。育毛を目的としてアミグダリンを使用する場合には、血行促進作用があることから頭皮の血流を促進する作用が期待できます。ビワ葉エキスは植物由来の成分ですが、成長因子に大きく関わりを持ったり、血行を促進するなど、大きな働きを担っています。

どんな成分でも使用する場合に気になってくるのが副作用といえますが、ビワ葉エキスを育毛剤として使用する場合には、大きな副作用はほとんどないといえるでしょう。このエキス自体には副作用はないとはいえ、育毛剤として使用する場合には、添加物が含まれることも多いので、かゆみや発赤、発疹などの皮膚の異常には十分注意するようにしましょう。また、ビワ茶として服用する場合には、体が成分に慣れるまでの間に倦怠感などがあらわれる場合もあり、アミグダリンは体内で毒性を示す場合があり、酵素の影響によって体内に過剰に摂取しすぎると嘔吐などの症状があらわれることがあるため、注意が必要です。多くの効能を持つビワの葉エキスですが、薬ではないために即効性はありませんが、不快な症状を改善したり肌の調子を整えるなど、継続的に利用して様々なことに役立てていきましょう。

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